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  4:苦悶のアナ一年目
 

「いつ辞めると切り出そう」
大学卒業ぎりぎりに決まった念願のNHK静岡キャスター

でも いざ仕事が始まると失敗 失敗 失敗の連続
怒られ続け、私はこんなに要領が悪かったのかと
自己嫌悪の日々
アナ一年目は「辛いから辞めたい」ではなく
「いつ辞めるか?」ばかり考えていました

<写真@ 卒業式>
卒業式では袴を着ました
イメージは「はいからさんが通る」?

 

本格的な仕事は3月26日 ジュビロ磐田グラウンドでのロケでした。
名波浩選手に今シーズンかける意気込みなどを聞くというものでしたが
(今思えばかなり贅沢)
とんでもなく的外れな質問を繰り返し 落ち込む。。。
さらにそのあと 「新人の吉川です 宜しくお願いします」といった
新番組紹介CMをグラウンドで撮りました

たった20秒のコメントが言えず、22回やり直し
「22回撮り直しは前代未聞 一生忘れない」とはカメラマンのお言葉
私も忘れたくても忘れられないよ。。。

で 仕上がったVTRを見るとこれもまた最悪
コメントは棒読み 顔はむくんでパンパン
(ロケ前日は大学の卒業式でほとんど眠らずに臨みました)
新しく買ったベージュの上着は なんだか工事現場の作業服のよう
「ぶさいく」の一言だあぁぁぁ

生放送は取り返しがつかない分 もっともっとひどいことになりました
今思い出しても胃が痛い・・・

エスパルスの森岡選手をゲストに 
先輩アナと二人でチーム状況について伺うという内容

いざ本番! カメラの赤いランプがついたとたん緊張のあまり固まって頭の中はまっしろ
意味不明な相槌を打ってそのまま終了しました。

<写真A 森岡選手>
ゲストの森岡選手も、私のあまりの
下手さにア然としていました。。。

前日に何度も練習したのに こんなはずじゃ なかったのに、と
悔しくて悔しくて反省会では号泣。
周りのスタッフも「こりゃとんでもないのを採用してしまった」とア然としてました。。

こんな調子で一年目は、満足な放送を出したことが一度もありません
加えて私にとって静岡はこれまでなじみの無い土地 初めての一人暮らし
生活も不規則で食生活も偏り 体調を良く崩しました。

放送後は胃が痛くなって床に就いても眠れず、
深夜0時を過ぎてからプールに行き 疲れてようやく眠ることが出来る。
こんな生活が続きました

だから辞めたくて仕方なかった
東京の友達に電話しては泣き言ばかりでした
 

次回は これも失敗ばかり、一見華やかに見える「スポーツ取材」について、です。

 ☆☆ Sumiの何の役にも立たないであろうアドバイス ☆☆

何かを伝えるために私はいる

入社一年目はどんな職業でも新しい環境に戸惑う事多々、ですが
特にアナウンサーは華やかなイメージがある分そのギャップも大きいと思います。
出演はほんのほんの一部。 大半は取材や情報収集 タイム出しなどの業務などです
まさに体力と気力の勝負だわ  
私は事前の技術が全くといっていいほど備わっていない上、不器用。
(アナウンス講座に通ったが結局週1回3ヶ月で終わった)
 そりゃ毎日大変でした。

入局後も研修はありましたが、他の業務などで手一杯。 
私は自分の事ばかり考えて、
「人に何かを伝えるんだ!」という肝心な所を考える余裕がなかったのです。

アナウンサーはタレントさんではないので
自分がどうテレビに映るかよりも 伝えるべきこと(ニュース等)
伝えたいこと(例えばスポーツの魅力など)をきちんと届けられるか
これが重要なんですよね。

とちりが多かったら、伝わるものも伝わらない。 
その為にも入社前から最低限のアナウンス技術は必要ですし、
いざリポートを作ろうと思っても、 自分が伝えたいことが分からない、こんな状況に陥ります。

準備として、常にどんな事を伝えてみたいか考えていた方が良いと思います
難しいけど。

あとは「深夜に悩んだことは忘れる」でしょうか? 
夜ってどうしても暗い考えになりがちですもんね